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卒園アルバムは大変なのか?
ところで、みなさんのお子さんの通っている幼稚園や保育園では「卒園アルバム」ってありますか?
おそらく、あるというところがかなり多いのではないかと思います。
私は、上の子供が年長さんになるまで卒園アルバムがどうやってつくられるのか、全く知らなかったです。
まず、保護者がつくるということも知りませんでした。園がつくると思っていました。
実際は、立候補や選ばれた保護者が卒アル係・委員となってつくるんですよね。
そして、卒園アルバムつくりが、想像をするよりはるかに大変な作業や苦労であるということを知って驚きました。
卒園アルバム作成について、なにが大変で、解決策はあるのか、考えてみたいと思います。
卒園アルバムつくりの流れとポイント
まず、最初に卒園アルバム作成の流れ、ポイントをみてみたいと思います。
卒アル係、卒アル委員結成の時期
卒園アルバムは年長さん1年間をかけてつくります。
一年間の長い活動になります。子供が年長になったすぐの4月に、卒アル係を決める事が多いようです。
しかし、スケジュールを考えると、年長になる前の年中のころ、1月2月には、卒アル係を決めたほうがスムーズにいきそうです。
理由としては、
・年長になってすぐの4月から写真撮影をしてアルバム用の写真を用意できる。
・前年度の卒園アルバム係と情報交換ができる。
からです。
卒園アルバムは、園の行事ごとに写真を載せるページが必ずありますよね。
そのとき、4月から年間とおしての写真を載せたいはずです。年長になる前に、卒アル担当者が決まっていれば、4月から卒アル用の写真を残すことができます。
また、卒園アルバムつくりというのは、保護者の任意の活動なので、通常は前年度から次年度へという引き継ぎがないです。
上の兄弟がいる人の経験を参考にしていたりするのを見かけます。そういう現状を見ていて思うのは、前の年の卒園アルバム委員が次の年にノウハウを伝えればもっと楽なのになということです。
でも、4月になってから準備しだしたのでは、前の年の人たちはもう卒園していないわけです。なので、2月ころに決めれば、まだ卒園前の前年度の保護者からいろいろ教えてもらえるチャンスが生まれます。
誰が卒アル係になるのか?決め方は?
卒園アルバム係は、誰がなるのでしょうか。そして、どうやって決定されるのでしょうか。
卒アル係さんの人数ですが、自分の経験や周囲の話を聞くと、4~5人であることが多いですね。
例えば、私の子供のクラスは27人でしたが、卒園アルバム係は4人でした。
そして、決め方としては
1、まず立候補をつのる
2、立候補がなければ、くじ引きで決める
という流れがあります。
これは、私の経験ですが、卒アル係以外の係や役員決めもそうですが、くじ引きで決めるのはできれば避けたいという思いをほとんどの保護者が持っていますので、はじめ誰も立候補がいない場合でも、たいていは
「誰もやる人がいないのであれば、私がやります。」という方がいて、立候補で決まっていました。
係決めをリードするのは、その年の役員さんです。
園によっては、役員などがいない場合もあると思います。
そんなとこきは、だれかが中心となって呼びかけをする事になります。
係を決めるにあたって、保護者全員に呼びかけるわけですがその方法は様々です。
・全員にメールを送る。
・園の部屋に、係募集のお知らせの掲示をする。
・お知らせのプリントを全員に配布する。
・LINEグループで呼びかける。
クラスによっては、メーリングリストがあったり、保護者全員が参加している連絡用LINEグループがあったりします。その場合は、連絡もスムーズですね。
そして、立候補するのは、やはり、仕事で編集やデザインの仕事をしている保護者の場合が多いです。
少なくても一人はそういった方が係に入っていますね。自ら大変な作業を引き受けてくださるとは、本当に頭が下がります。
しかし、編集やデザインの経験がある保護者が全くない場合もありますよね。
今の時代、デザイン経験がなくても簡単につくれるフォトブックなどのサービスがたくさんあるので、経験がなくてもできることが多いです。
・年間を通して作業する時間が確保できること
・園の先生と交渉したり、保護者の意見をまとめたりする力
も、係になる人の大切な条件であると思います。
予算決めは、最初にやろう
卒園アルバム係が決まりましたら、全体のスケジュールを決めるとともに、具体的にどんなアルバムをいくらの予算で作るのかを決めます。
卒園アルバムの値段は、
・装丁(ハードカバーまたはソフトカバー。中綴or無線綴じ)
・ページ数
・印刷部数
で、一冊の値段が決まります。
お金をかければ、当然いいものができます。でも、あまりにも高額なアルバムは保護者にとっては負担になります。
そんなに高いならいらないわ、という人も出てきます。
じゃあ、いったいいくらくらいが相場なのか?と思いますよね。これも、園によってかなり違いがあるようです。
これが相場という金額はないようです。
参考になるのは、同じ園の過去の卒園アルバムの予算です。それがおそらく、その園に在籍している保護者が適正と感じる予算であるはずです。
ちなみに、私の子供のときの予算は 一冊¥2,300でした。ソフトカバー無線綴じの仕様で、46ページです。
この条件でこのお値段は、かなり安いと思います。
他の年の卒園アルバムの予算を聞くと、4,000~5,000円が多かったです。
中には、10,000円越えのアルバムもあるようです。
まずは、卒園アルバム係の中で、いくらくらいの予算でどのくらいのレベルのアルバムをつくるのか決めて、クラスの保護者全員に、同意をとるのが大切です。
その際は、アルバムの仕様、ページ数、予算を伝えて、購入希望かどうかはっきりと聞きましょう。
もしも、購入を希望しないという人がいる場合、それが予算に影響してきます。一冊当たりの価格は、全体の費用を購入者の数で割ったものになりますので。
最後に、「やっぱり高いから、いらない。」という保護者がでてきたら、最後に価格を変更しなくてはなりません。
写真撮影の計画をたてる
卒園アルバム係さんは、アルバム用写真の撮影も、かなりのウエイトを占める仕事になります。
年間をとおして、運動会、夏祭り、芋ほり、発表会、お泊り保育など、主要なイベントの様子を撮影することになるでしょう。
まずは、園の年間行事予定をみて、どの行事で写真をとるか、誰が撮影に行くのかを、卒園アルバム係の中で決めましょう。
その際、保育時間におじゃますることになりますので、必ず、先生の許可を得なければなりません。撮影計画が決まったら、
撮影に行く予定の日時を園に伝えて、予定のすり合わせをやっておくことが大事です。
卒園アルバムの写真撮影には、園の先生の協力は不可欠です。園の保育計画によっては、この日は撮影は遠慮してほしいというときもあります。
園の都合に配慮して、計画を立てましょう。
集合写真をとるのは至難の業。先生の協力は不可欠。
卒園アルバムで一番難しいのは、「集合写真を撮影すること」ではないかと感じています。
私も、卒園関連の仕事の中で、クラス全員の子供の撮影をやったことがあります。それはそれは、もう苦労の連続でした。
まず、子供が全員揃う日が少ないです。
前々から、仕事を調節し、先生とも撮影の日取りをすり合わせ、いざ当日撮影に行ってみると、一人二人と病欠の子供がいたりする。
一回で全員揃っていたら、超ラッキーといえます。
私は、3回くらい仕切り直しました。
行事ごとの写真を撮るとき、できれば、クラス全員の子供が入った集合写真が欲しいときってありますよね。
この集合写真、やってみると本当に大変です。
そして、やっと、全員揃う日が来ました。
そこで、さあ、みんな並んで、写真撮りますよ!となるわけですが、
子供を全員並ばせることが、いかに難しいか。子供はなかなか集まらないし、いったん集まっても、すぐどこかに行ってしまう子がいたりします。
ここで必ず、先生の協力が必要です。私は先生なしでは無理だと感じました。
そして、やっとの思いで整列してもらったら、今度は子供たち全員にカメラを向いてもらわないといけません。これもとても素人には難しい技です。
よく、プロの写真館のカメラマンさんなんかは、大きな声を張り上げて、ぬいぐるみなんかをもって、
「さあ、このくまさんをみてね!笑って!いきますよー!!」カシャ!
なんてやってますよね。改めて、あれもすごい技なんだな、と思います。
全員の子供を引き付けて一瞬でも集中させるってホント、難しいです。
私が経験したときには、だれかが目をつぶっていたり、下向いたり、よそ見したり、手で顔を覆ってみたりしてるので、何度も何度も撮り直ししました。
でも、一人でもきちんと写っていない子がいたら、親からクレームになりかねないので、ここは必死です。時間はかかっても、納得のいく一枚をとるしかないのです。
集合写真撮影は卒アルの難所なので、できれば、アルバム係何人かで挑んだ方がよいです。
カメラのシャッターを切る人。子供の注意を惹き、カメラの方を向かせる人。遊んでしまってる子供を注意する人。このように役割分担をして、チームワークで乗り切るべきです。
できたら、先生にも協力を頼めるとベターです。
子供の登場回数、写り方などバランスをみる作業も苦労する
卒園アルバムで大変なことや起こりやすいトラブルは、ずばり
「どうして、うちの子は写ってる回数が少ないの?」
とか
「こんな写りの悪い写真を使われて心外だ。」
というような、
保護者からのクレームではないでしょうか。
クレームが実際にでなくても、そういうことがあるので、卒アル係さんは細心の注意と配慮をもって作業に当たることになります。
係の人につくってもらっておきながら、そんな文句をつける親なんているのかしら?と、私も思いました。
しかし、聞く話によると、この手のクレームは必ずあるそうです。
おそらく、卒アル係で、最も大変なことのひとつは、実際の作業よりも、こういった気遣いにあるかもしれません。
従いまして、卒アル係に向いている人は、デザイン経験もさることながら、このような細かい気配りができる人とも言えますね。
卒園アルバム係・委員はやりがいのある仕事である
卒園アルバムの作成は、活動期間も長いですし、作業量も多いです。大変な面もありますが、同時にやりがいもあります。
園ですごす最後の年、園に出かけて撮影をすることで、わが子を含め子供立ちの様子を間近でみることはよい思い出になるでしょう。
頑張ってつくったアルバムは、ずっとよい記念になります。
他の保護者の方からも、きっと「ありがとう」と言っていただける事でしょう。
卒園アルバム係になったら、うまく情報収取し、クラスの他の保護者の方にも確認したり、途中経過の報告をしたりすることによってトラブルを回避できると思います。
よく聞くトラブルも、過去の事例を知ることにより、回避できたり対処したりが可能ですからね。
園でできた人間関係は、そのまま小学校にも続いていきます。もしも、時間的余裕がとれそうなら、卒園アルバム係をやってみるのはおすすめですよ。