海外旅行のトラブル体験談 その3:ベッドバグ(トコジラミ、南京虫)

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海外旅行でのトラブル、いろいろ体験があります。
中でも全く予測していなかったトラブルで、ダメージが大きかったのがこの一件です。
おそらく、それほど注意喚起されていないので、知らない人も多いと思います。
海外旅行に行かれる方にはぜひとも注意していただきたいので、私の話をご紹介したいと思います。

ベッドバグ、四つ星ホテルでも注意せよ

みなさん、ベッドバグって知っていますか?
日本語で言うと、「トコジラミ」。別名「南京虫」です。
日本では根絶されたはずで、あまり日常生活でその名を聞くこともありませんよね。
私の頭の中では、東南アジアで、バッグパッカーたちが寝泊りするような安宿に出る虫というイメージでした。
沢木耕太郎さんの深夜特急で出てくるような宿の話だと思っていました。
だから、ヨーロッパの普通のホテルに泊まるときは、全く注意していませんでした。
しかしですね、私、被害にあったんです。
しかも、イタリア、ミラノの4ツ星ホテルです。
以下は、どのような状況だったか、どのような健康被害があったかの話です。

ミラノのホテルで、ベッドバグが大量発生していた

その時、確か、ミラノで展示会があったのでした。
ミラノで大きな展示会があるとき、ミラノ中のホテルが満室になりホテルを予約するのがものすごく困難になります。
ホテルの宿泊費は、冗談ではなく本当に2倍、3倍になってしまうのです。
そんな中、やっとの思いで見つけたホテルがミラノ中央駅付近の四ツ星の比較的大型のホテルでした。
まずチェックインして、部屋に入った時に、なんだかいやなニオイがしたんですよね。
チーズが腐ったような、そんな匂いです。
ホテルのフロントに文句を言うと、ルームスプレーをもってきて部屋の中に噴射していました。
それでも、ニオイはあまり解消されなかったのですが、仕方ないと思い、我慢することにしました。
その夜、一日中展示会まわりをして疲れきっていた私は、ホテルの部屋に入るとすぐにベッドに入って眠ってしまいました。
私は、どんなところでもすぐに眠れるタイプなんです。
しばらくの間眠り込んで、夜中にふと目が覚めました。
夜中の2時くらいだったでしょうか。
そして、ハッとしました。
なんと、枕に5ミリくらいの黒い虫がいたのです。
虫が大嫌いな私は、一瞬凍りつきましたが、冷静を保ち、その虫を払い除けました。
そして、枕を持ち上げると、そこには同じような何匹もの虫がいたのです。
さらに、シーツをめくると、また何匹か虫が。
これには、さすがに、悲鳴をあげそうになりました。
ああ、私は、知らずに虫だらけのベッドで寝てしまっていたのです。
しかし、夜中のホテルで騒ぐことはできません。
恐ろしさというか、ホテルに対してものすごい怒りが沸いてきました。
それから、私はもうそのベッドで眠ることはできませんでした。
そして、朝になるのを待って、フロントに言いに行ったのです。
フロントの男は、私の怒りのクレームも適当にあしらっているふうで、こんなひどい目に合わされたのに、もっと謝罪してよと思わずにはいられませんでした。
そして、このホテルをチェックアウトして、私は次の目的地であるロンドンに向かったのです。
実に、恐ろしい事件でした。
でも、本当に恐ろしいのはこのあとだったのです。

虫事件の4~5日後に、症状が現れた

ミラノからロンドンに移動して、友人宅に宿泊しました。
友人に、ミラノであったトコジラミ事件を話すと、かなり驚いていました。
その時、何気なく腕をみると、ぽつっと赤い斑点があったんですよね。
「何かな?」と思いましたが、それほど深く考えてませんでした。
赤い斑点はほんの1ミリくらいで、ひとつしかなかったですし、痒くも痛くもなかったんですよね。

ロンドンでは、ショッピングや食事などして楽しく過ごしました。2~3日滞在し、その後日本に向かいました。
日本に無事帰国し、その次の日のことです。
突然、身体に赤い湿疹ができたんです。これが痒くて痒くて仕方ありません。
その湿疹はみるみるうちに全身に広がりました。
顔には出なかったのですが、首から下の胸や背中、お腹、腕、足、と本当に全身に赤いボツボツができて死ぬほど痒いのです。
本当に眠ることもできないほどです。全身にボツボツがあって、かなりグロテスクな見た目です。
なんだか、深刻な内蔵の病気なんじゃないのかと思い、近所の総合病院の皮膚科に駆け込みました。

病院で「虫にさされませんでしたか?」と言われる

皮膚科の先生に、その悲惨な状況を見せた途端、
「虫にさされませんでしたか?」
と言われたのです。
その時は冬でしたし、虫に刺された記憶はなかったんです。
でも、あっと思い出しました。
イタリアの虫事件を。
「そういえば、少し前にイタリアのホテルに泊まった時にベッドに虫がいました。」
と告げると、先生は、
「それですね。」
と、即座に原因を特定したのです。
先生の説明だと、虫の毒が強すぎて症状が全身にコピーされたでているのだということでした。
コピーという説明が、わかるようなわからないような感じでしたが、ともかく、私はあのイタリアのベッドバグに刺されていたらしくそれが原因で
そのようなひどい症状がでているのだとわかったのです。
あとあから考えると、ロンドンで気がついた腕の赤い斑点が虫の刺し口だったのかもしれないです。
それにしても、刺されてからその痒い発疹がでるまで4日はあったと思います。
そんなに遅くに症状がでるなんて、思いもよらなかったです。
病院では塗り薬と飲み薬を処方されました。
痒い発疹が収まるまでは何日もかかりました。

近年のトコジラミ・南京虫の傾向と対策

この時、私がトコジラミの被害にあったのはミラノのホテルでした。
このような大都市のホテルには世界中の人が泊まりにきます。
誰かの服やかばんについたトコジラミがこの部屋に落ちて繁殖してしまったのでしょう。
そのような可能性は、どこのホテルにもありえることなんですよね。
例え、三ツ星、四ツ星でも安心できないです。ときには、五つ星のホテルでも被害報告があるそうです。

トコジラミは家具の隙間やベッドの縫い目などに潜んでいたりするそうです。
もしも、海外のホテルに泊まったら、まずはベッドを調べましょう。
枕をひっくり返したり、シーツを剥がしたりするのです。
マットレスも入念にチェックします。表面や裏を丹念に調べます。
もしかすると、そのときに虫を発見することがあるかもしれません。
トコジラミの糞で、その存在を知ることもあります。
トコジラミの糞は、黒い点々のシミのように見えるそうです。
もしも、そのようなシミを見つけたら?
トコジラミのサインです。
トコジラミの被害で、もっと恐ろしいのは、そのまま自宅に連れ帰ってしまうことではないでしょうか。
ホテルの部屋に潜むトコジラミは、宿泊客のかばんや衣服にくっついて移動していくそうです。
背筋が凍りそうなくらい恐ろしい話ですよね。
もしも、トコジラミが自分の部屋についてきちゃってそこで繁殖してしまったら、、!?
想像すらしたくありません。
そんな被害を避けるためにも、ホテルの部屋では、完全にトコジラミがいないというチェックが終わるまでは絶対に、かばんや服をベッドの上に置いてはいけません。荷物を床に置くのも危険です。
できれば、浴室にバッグをおくのが一番安全です。そして、服はハンガーにかけて、吊るすのが安全です。着用した服はビニール袋に入れてしっかり口を締め、帰宅してから洗濯、乾燥機で乾かすことで万一トコジラミが付着していても、被害を防ぐことができます。

もしもトコジラミ・南京虫・ベッドバグを見つけたら?

ホテルの部屋でトコジラミを見つけてしまったら?
まずは、ホテルのフロントデスクに行き、ホテルの責任者に状況を説明しましょう。
もしも他の部屋が空いていれば、移動してくれるはずです。
しかし、部屋が空いていないときもありますね。
そして、違う部屋に行ったからといって、そこにトコジラミがいない保証はありません。
やはり心配は残ります。
そんなときは、他のホテルに移動しましょう。
トコジラミに刺されたときの被害は甚大です。少しの手間を惜しんはいけません。

これから海外旅行に行かれる方、どうぞ部屋に入ったら、まずはトコジラミがいないかベッドを調べてみてくださいね。
どんな高級ホテルであっても、100%いないという確証はないのですから。
どうぞ快適な旅を楽しんでください。

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