ドラマ「あなたには帰る家がある」の感想、面白さ

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こんにちは、
今日はちょっと今見ているドラマについて書いてみたいと思います。

TBS金曜ドラマ「あなたには帰る家がある」

YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

アラフォー夫婦が夫の浮気をきっかけに崩壊の危機にというストーリーですが、
コメディなのかホラーなのかという演出で
とりあえず見るたびに、「爆笑」しています。

「これはありえないよね!」ということと「あるあるだよね~」
と思うエピソードやセリフがたくさんあります。

中谷美紀、玉木宏、木村多江、そしてユースケ・サンタマリアという熟練の役者さんたちなので、
安定の演技です。
しかも、それぞれが演技が過剰というか、登場人物の特徴をデフォルメしてるような演技なので、
わかりやすくて思わず見入ってしまいます。
多分、このドラマが面白いと感じるのは、登場人物と同年代の40代から50代くらいの女性なのではないかと感じます。
ストーリーを面白くするために若干強調されすぎですが、
「こんな人いるよね。」
とか
「その気持ちわかる。」
というような共感できる部分が多いから見ていて引き込まれます。

それもその筈、このドラマの制作に当たって、100人以上の女性にリサーチをしているそうです。

・仕事と育児の両立
・夫婦の関係
・思春期の子供の子育て

などについて生の声を集めて参考にし、ドラマ作りに生かしているので、女性の共感を得られるセリフやシチュエーションが実現可能になったんですね。

中谷美紀のキャラクターに共感

育児に家事に仕事に大忙しで、家事も中途半場になってしまいがちだけど、精一杯奮闘する中谷美紀演じる真弓。
実際に自分のまわりにいる女性を思い浮かべても、同じような感じの人がたくさんいるような気がします。
このキャラは、多くのお母さんの共感を得るのではないでしょうか。

真弓は家事が雑といわれていますが、普通にちゃんとやっているように見えますけどね。
子供の面倒をみてフルタイムで仕事して、その上家事もひとりでこなすなんて、無理、無理。

現実の世界では、
「朝、食べた後の食器が夜帰ってくるまでシンクにおきっぱなし。」
とか
「とりこんだ洗濯物が常に山になっている。」
「夕食は買ってきたお惣菜を頻繁に利用」
などという話を耳にしますし、聞いてもあまり驚きません。

真弓は、野菜の切り方が適当でも、ちゃんとご飯作っているし、洗濯も掃除もこなしてますよね。
それなのにダメだしされたらどうしろっていうの?と思ってしまいます。

そして、真弓はとにかく子供のことを一番に考えてますね。
娘を悲しませるようなことは絶対したくないという気持ちが伝わります。
これも、大部分の母親が持つ感情です。

そして、夫ともたまにはデートしたり、結構記念日をお祝いしたりしたいという気持ちも「わかる。」って思います。

あの美しい中谷美紀さんが、ほんとに普通の母親に見えてくるので、やはり彼女は演技派なんでしょうね。
ショートカットでラフな服を着て、女優オーラが消えて、現実にいそうなアラフォー女性に見えます。
スタイルのよさは隠せないですけれど。

そして、真弓は元体育会系らしく、威勢のよいところも見ていて気持ちが良いです。

この中谷美紀さん演じる佐藤真弓、私は応援したくなるようなキャラクターだと思いますし、この彼女がいるからドラマが面白くなっているのかなと思います。

玉木宏が演じる夫が面白すぎる

玉木宏って、すごいイケメンのはずなのに、このドラマのキャラは、「顔だけよいけどめちゃ情けない男」。
玉木宏なのに、これでいいの!?って思ってしまいます。
でも、ドラマをみていると、本当に玉木宏がさえない営業マンで情けないくたびれた夫キャラに見えてきてしまいます。
それも、玉木宏の演技力なんでしょうかね。
毎回、毎回、彼の情けない場面が出てきて、そこで思いっきり笑わせてもらっています。
もはや、コントのようですね。

そういえば、少し前に玉木宏はNHKの朝ドラ「朝が来た」で、主人公のはるが演じる朝の夫の役をやっていましたね。
そのときはちょっとたよりないけど優しくて素敵な旦那様だったんですけどね。

でも、この「頼りないキャラ」が今回の秀明の役ともかぶっているかも。
実は玉木宏はこういう役が得意なのではないでしょうか。

しかし、このドラマの中で、玉木宏は笑い担当のような感じで楽しくみてられますが、実際に自分の夫だったらちょっと嫌ですよね。

不気味な木村多江とユースケサンタマリア夫妻

このドラマの肝は、回を重ねるごとに狂気が増す木村多江が演じる綾子です。

「やばい女」と真弓や他の人にも言われていますが、このタイプの人は絶対に近づいてはいけないですね。
自己承認欲求が強いのに、満たされないために他人の男に手を出しています。
そして、無茶苦茶な理論で、自分のしていることを正当化してきます。

綾子の言い分を聞いて、真弓は「はあ?」っとあきれていますが、こういう女性は本気で自分が正しいと信じているので本当にたちが悪いです。
世間の常識や正論が通じないので、普通の人間では太刀打ちできないんですよね。

そして、一見してそんなやばいやつだとは分からない。
むしろ、素敵な人、なんていい人、魅力的な人とおもったりします。初めは。
異性であっても同性であっても、こういう狂気の人は一定数いて、出会ってしまうこともあるでしょう。

こいつ、やばいやつだと気が付いたら全速力で逃げないといけないですね。

綾子の行動がどんどんエスカレートするのが、ホラー映画のようにドラマをスリリングに盛り上げています。

それにしても、木村多江さん、きれいですよね。そして、毎度ながら、あの幸薄感には関心してしまいます。

ユースケ・サンタマリアが演じる茄子田先生も、暗くて粘着質でいやなタイプに見えました。
「誰のおかげでこんな生活ができているんだ?」とことあるごとに家族に聞いて、自分の威厳を保とうとしています。
いまどき、こんなセリフを言われたら、即離婚したくなりますけどね。
妻の様子を手帳にメモしたりして、妻に執着している様子もうかがえます。
でも、妻を信じて、自分は幸せな家庭を築いているんだと思っていたのに、妻の裏切りが発覚、心がひどく傷ついているのがわかります。
綾子よりは常識的な人間ですし、なんだか、ちょっとかわいそうな気もしてしまいます。

あなたには帰る家があるの原作は20年前に書かれた小説

このドラマの原作になっているのはなんと20年前に書かれた小説なんですね。
原作とドラマでは登場人物の年齢や職業などの設定や、ストーリーも変更されているところもあります。
時代も違いますので、いろいろと現代版としてアレンジされています。

それでも、夫婦の問題というのは時代が変わってもあまり変わらないものなのかもしれません。

コミカルでちょっとホラーに、シリアスなシチュエーションを面白く描くこのドラマ、私は今シーズン一番はまってみています。

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