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小学校3、4年生の子供は荒れるのか
うちの娘の話をします。
小学校2年生後半から4年生くらいまでの間、ものすごく反抗的だった時代がありました。
普通、反抗期って、小学校6年くらいから中学生くらいじゃなかったかしら、って思っていたので、
なんでうちの子はこんなに反抗的なんだ!?
って思いましたよね。
とにかく、何をいっても、素直にハイとは言わないです。
ものすごい悪い言葉で言い返してきます。
うるさい!
大っ嫌い!
聞きたくない!
極めつけは、
「こんな家に生まれてきたくなかった。」
ですって。
後で「じゃあ、他の家の子供になる?」と聞いたら、
けろっとして笑って、「あれは、うそー!」
と言ってましたが(笑)
この荒れる小学校3年生の子供は、うちだけなんだろうか、、ってちょっと悩んでたら、実は、これって、普通だったみたいです!
小学校3年、4年生は「ギャングエイジ」といって、親よりも子供同士の仲間を大事に思い始める時期なんだそうです。
ギャングという言葉があらわすように、何人かの中の良い友達とグループをつくって、その付き合いが楽しくなる時期なのです。
親の庇護から抜け出して、社会に出ていく初めの一歩というところでしょうか。
この時期、子供は身体も心もすごいスピードで成長しているんですよね。
それなのに、親が幼稚園や1~2年生のころとあまり変わらない対応していると、子供の方は、もう自分でできるのに、とか自分はそんな子供じゃない!って気持ちが
バーンっと前にでてくるんだと思います。
そう聞くと、うんうん、わかる気がする!と思います。自分の子供時代を思い出しても、小学校4年くらいから、友達と遠出したりするのがとっても楽しかった。
そして、親が自分のやりたいことを認めてくれなかったり、友達との付き合いにくちだしてくると、すっごくイライラしたりした記憶があります。
ギャングエイジ、我が家の場合
まだまだ甘えてくるときもあって、幼いところも多いのですが、突然スイッチが入ったみたいに不満をぶちまけてくるんですよね。
それはどんなときかといううと、
命令したとき
例)宿題をはやくやりやなさい
テレビを見るのは、〇時まで。
明日の準備をしなさい。
とか、
子供が頼んできたことを断ったとき
例)スマホのゲームをしたい
お菓子を買いたい
友達とプールに行きたい
というようなシチュエーションです。
例えば宿題のことなんかは、子供は心の中では「やらなきゃ」って思っているけれど、なかなかやる気がでなくて
後でやろうって思っているような状況なんですよね。
そんな時に、親から「早くやりなさい。」って言われると、
カチーン!!
ってくるみたいです。まあ、大人でもそんな気持ち、わかりますけどね。ただ、大人はそのカチーン!って気持ちを外には表さないです。
これは、おそらく、自立心の芽生えってことですかね。
そして、自分がやりたいってことを否定されるのも、相当頭くるみたいです。
スマホやタブレットのゲームとか、やりすぎると目が悪くなるし、
お菓子だって、虫歯になったり、ごはんの前に食べたらごはんが食べられなくなるし、親としてはいろいろダメ出しの理由はあるんですよね。
小学校3年生だと、子供同士でプールや映画などお出かけするのは、危険だし、そもそも学校でも禁止されているはずなので、反対するわけです。
でも、その理由を聞いても、素直には聞かないわけなんですね。で、何度も何度も同じ話をして、子供は泣いたりわめいたりというループに入ってしまいます。
ふうーーーって、ため息が出ちゃいますよね、親は。
荒れるギャングエイジの対処法
子供の成長過程とわかっていても、すぐに反抗的に言い返してくる子供に対応するのは、実際問題、大変なんですよね。
これを切り抜けるには、
1、反抗するのは子供の自立心の芽生えと理解する。
子供の一般的な成長の過程と理解することで、子供の反抗的態度にも余裕をもって接することができます。
そうじゃないと、なんでうちの子はこんなに反抗的なの!?と無駄に感情を高ぶらせたり、悩んで疲れたりしてしまいます。
2、子供の裏の感情を理解する
子供が反抗的な発言をしたときに、その言葉の裏にある感情を考えてみましょう。
おそらく、
「大きくなった自分を認めてもらいたい」「私はもう一人でできる。」
という気持ちではないでしょうか。
それなのに、指図されるようなことを言われると、
「なんでわかってくれないんだ!」
と感情が爆発して、ひどい言葉や態度になってしまうのです。わかってほしい!という欲求や感情が、反抗的な態度や言葉になってしまうのです。
ここで、親も感情的になってしまうと、さらに子供の感情もエスカレートして、バトルがはじまり、負のスパイラスに陥ってしまいます。
反抗している子供の裏に秘められている感情は何なのか、考えましょう。
それで、直接バトルを避けることができるはずです。
3、どんなにひどいことを言っても、本心ではないことを心に刻んでおく
心にとめておきたいのは、
子供がどんなにひどいことを言っても、それは本心ではない。裏には必ず違う感情がある。
ということです。
うちの子供は、もうここでは書けないようなひどいことを言ってくるときがあります。
だけど、ものすごく甘えてきたり、ときには「ママありがとう、大好き」というカードをくれるときもあります。
親として許しがたいような言動を子供がしたとしても、心の奥ではそんなこと思ってないんですよ。
子供の暴言にうろたえる必要はないです。
ただ、私は、子供がひどいことを言ってきたときは、
「そんなこと言われたら悲しい。傷ついた。」
ということを、落ち着いて伝えます。
以前は、自分も感情的になって言い返していたこともありますが、そうしてもこちらのストレスがたまるだけだし、言い返したところで子供もどんどん感情的になるだけなので、できるだけ落ち着いた態度で接します。
どんなにひどいことを言ってきても、それは本心ではないと知っていれば受け流すこともできるはずです。
4、深呼吸をする
とはいっても、子供がひどい言葉をいってくると、ついつい親も感情的になってしまいます。
何度同じ説明をしても、口答えして、延々とループする会話に疲れて思わず怒鳴り声も出てしまいます。
そこで、怒りの感情を抑えるために、深呼吸するのをお勧めします。
まずは、深呼吸してだまって、子供の言うことを聞いてみましょう。
それで、怒鳴るのを抑えられる確率は高いです。
反抗する子供 VS 怒る親
という無限ループを抜けられるだけで、かなりストレスは軽減するでしょう。
5、子供の承認欲求を満たす言葉をかける
子供の心理を理解して、効果的な言葉をかけましょう。
単純だけど、できていることをほめるというのはすごく効果があります。
「お母さんがいわなくても、宿題ちゃんと終わらせていてすごいね!」
とか
「お手伝いしてくれて助かる。ありがとう。」
とか。
私たちは、みんな「承認欲求」ってありますよね。
認められたい!
って思っているんです。
この認められたいという気持ちを満たしてあげれば、感情の爆発にはつながりません。
これは、普段から心がけてやっていきたいことです。
子供の「認められたい」という心を満たす言葉がけを普段いっぱいしておけば、子供はちょっとしたことで感情を爆発させる必要がなくなります。
6、子供とスキンシップをとる
小学校3~4年生は、自立心が芽生えてきたとはいえ、まだまだ子供の面もあるし、甘えたがりです。
子供自身が親に甘えたいのに、そんなのはプライドが許さないというような葛藤をかかえている場合もあります。
だから、ときには親の方から抱っこしたり、手をつないだりしてあげるとすっごく心が落ち着くようです。
7、注意したい気持ちを我慢して、些細なことには目をつぶり、遠くから見守る。
子供が小さいころは、なんでもやってあげてました。失敗しないように、とか、ケガしないように、っていつも目を配っていました。
でも、小学校3年生になると、違うスタンスにならないといけないんですよね。
失敗しても手をださない。
口も出さない。
その方が、子供は心地よい場合もあります。失敗しても自分でやってみたいんですから。
多少のことは目をつぶることも必要です。テレビを夜遅くまで見て、次の日の朝、時間通り起きれなかったとか、
宿題忘れて嫌な思いをしたとか、そんな失敗をして子供は学んでいくわけなんで。
でも、危険なことはやっぱり止めないといけないんで、親は遠くから見守るというのがちょうどよいかもしれないです。
目は離さないで、距離をおく。という感じですね。
ギャングエイジの子供たちは、身体も心もどんどん成長している時期です。
本当に成長のスピードが速くて親としてはとまどうときも多いですが、見守っていきましょう。
子供が宿題をやらなくて毎日ストレスだったのがなくなった体験談もよかったら参考にしてください。