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保育園や幼稚園で、子供がひっかかれたとき、痕が残らないようにするには
子供が小さいころ、お友達に顔をひっかかれてキズができてしまった。
そんな時、「痕が残るんじゃないか。」とすごく不安になりますよね。
私も何度も経験があります。
その経験について書いた記事は、こちらです。
【知っておけばよかった】ひっかき傷、やけど、湿潤療法の体験について
この記事に書きましたように、私は、子供が引っかかれたときは、必ず、キズパワーパッドなどのハイドロコロイド製品を貼って治すようにしています。子供二人とも、お友達にひっかかれたり、木の枝でひっかいたりして、深めのキズを顔につくったことが何度かあるのですが、
いつもキズパワーパッドを貼ることによって、痕が全然残らずに治っています。
ガーゼ、軟膏の従来の皮膚科治療は痕が残る
キズパワーパッドを貼るというのは、モイストヒーリング(湿潤療法)という治療法です。キズ口を乾かさないで、キズ口からでてくる体液を保ちます。体液の中には、キズを修復する成分が含まれているのです。キズ口を体液で覆うことによって、キズがきれいに治るのですね。
従来の治療法は、キズを消毒して軟膏を塗ってガーゼで覆うというものですね。キズ口が乾いてかさぶたができます。新しい皮膚はかさぶたの下にできていきます。そうすると体液はほとんど残らず、キズを修復する力が弱くなります。結果として、痕が残りやすくなってしまうのです。
現在、日本でも新しい治療法として、「湿潤療法」が取り入れられてきていますが、まだまだ一般的ではありません。
私も、最初に子供が顔をひっかかれて深いキズがついてしまったとき、皮膚科で診てもらいましたが、軟膏をぬってテープを貼るという治療でした。
そして、その時のキズは、薄く痕が残ってしまいました。4~5年たった今、ほとんどわからないくらいになりましたが、それでも、じーっと目をこらしてみると、どこにキズがあったかわかります。最初の1~2年は、ちょっと目立つ感じではありました。
その後、子供がやけどをしたときに湿潤療法をしてくれる病院で治療をしてもらったときに、痕かたもなくきれいに治った経験をしました。
湿潤療法のすばらしさに感動し、その後は、ひっかき傷ができたときにはいつもキズパワーパッドを貼るようになったのです。
きれいに治るとわかっていると、引っかかれても不安にならずにすむ
小さい子供同士がひっかいたり、引っかかれたりということは、集団生活の中では、もう避けては通れないことです。
私の子供は引っかかれることが何回がありました。
一番初めのときは、痕が残るんじゃないか、と、それはそれは不安な思いをしました。
子供同士のことだから、仕方ないと思いつつも、やはり、
「保育園の先生がもう少し気をつけてくれていればよかったのに」
とか、
「相手も子供の爪が短くきってあったらよかったのに。」
なんて思いが頭をよぎりました。
そして、こうも思いました。
「ひっかかれた方で、まだよかった。」
もしも、逆の立場だったら、なんと謝罪してよいかわからない。相手の子のお母さんの気持ちを思うと、かわいそうな気さえしました。
実際、その時は、気の毒になるほど謝られてしまい、大丈夫ですよ!と平気なふりを装いました。内心は、きれいに治るか心配で不安がいっぱいだったのですが。
いずれにしても、子供同士のひっかき問題、大変なんですよね。
それでも、引っかかれたキズも湿潤療法できれいに治せる、って知っていたら、そんなに不安な思いしなくてすむと思いませんか?
私は、その一件の後も、何度も子供がひっかきキズをつくることがあったのですが、きれいに治るとわかってからは、
笑顔で、「大丈夫ですよ!」と言えるようになりました。
一番よいのは、湿潤療法をやっている病院に行くこと
湿潤療法は、まだ新しい治療法です。素人には、わからないことも多いです。
ちょっとしたひっかき傷であれば、キズパワーパッドを貼って自宅で治してもよいと思いますが、深めのキズや大きなキズだったりしたら
迷わず、皮膚科に行った方がよいです。
その時、必ず、「湿潤療法をやっている病院」を探していってくださいね。
まだまだ、湿潤療法を実践している病院は少ないです。私はネットで検索して自宅から一時間くらいでいけるところに病院をみつけました。電話をして、キズの状態を伝え、湿潤療法で治療できるか確認してから行きました。
私が診てもらった先生は、湿潤療法の治療症例数もかなり多く、とても信頼できる先生でした。やはり、経験が豊富な先生にみてもらえればこれほど安心なことはありません。化膿したり細菌感染のリスクは避けたいですから。
後で後悔することのないように、少しくらい手間がかかっても病院に行った方が、なにかと安心できると思います。私の場合は、多少のひっかき傷であれば、キズパワーパッドを貼って自分で様子を見ていますが、やけどや深い切り傷ができたときなどはそちらの先生に診察してもらっています。
ひっかき傷は湿潤療法できれいに治る
以上、子供が顔にひっかき傷を作ったときに痕を残さず治した経験を書きました。
爪でひっかかれたキズは、何もしないでいると痕が残りやすいです。
子供だから、すぐに治る、と軽く考えるのは禁物です。
何年も痕が消えずに残ってしまったという話をよく聞きます。
キズ痕は一度できてしまうと、消すのが非常に困難です。
キズができたときの初期対応で痕が残るか残らないかが決まります。
子供が保育園や幼稚園に行っていると、必ずといっていいほど、ひっかかれたりひっかいたりの問題が出てきます。
そんなときは、慌てず、湿潤療法での治療を試してみてほしいと思います。
湿潤療法、キズパワーパッドについては、次の記事でも書いています。