こんにちは、ロズマリです。
以前、仕事とプライベートでヨーロッパへ旅行に行く機会がとても多い時期がありました。
主にヨーロッパ各国へ行っていました。
旅慣れているほうだった思いますし、海外にいるときはいつも気をつけていたのですが、いろいろトラブルや失敗談もあります。
そんな私の失敗談、読んでくださった方が旅行に行かれた時のトラブル防止につながったらいいな、という思いで書いてみたいと思います。
目次
海外ではやっぱり「スリ」に気をつける
ヨーロッパの国では、スリの被害がものすごい多いです。
本当に、日本にいるときの何十倍も気を付けていないとやられてしまいます。
私は、実はヨーロッパで3回も財布をすられた経験があります。
そして、友達が財布を取られた現場に居合わせたこともあります。
財布は必ず口が閉まるバッグ入れること。
これ、鉄則ですね。
そして、電車にのるときは、バッグをしっかり抱えて前に持つなどした方が安全です。
私がどんな風に財布を盗られたか、また私が目撃したスリの現場はどんなものだったかお伝えします。
地下鉄の改札機
まず、パリでのケース。
友人たちと話をしながらメトロの改札を通ろうとしました。パリのメトロの改札機は、バーがついて回転するものでした。一度くぐってしまうと逆戻りは困難です。
私は、財布をカバンにいれていたのですが、カバンの口から財布が見える状態だったんですね。
そのとき、話をしながら歩いていたので、後ろから誰か来ているなんて気づかなかったんです。
そしたら、若い男が私の財布を狙ってついてきてたんですね。私が改札機のバーを回して中に入ったときに手をのばしてカバンから財布を抜き取り、一目散に逃げていったんです!
バーがあるので、すぐに追いかけたりはできませんでした。
結局、財布はあきらめて警察に盗難届を出しました。
ファーストフードでの順番待ち
さらにもう一つパリのケース。
このときは、ハンバーガーショップでした。クイックバーガーというフランスではマックと同じくらい店舗数があるファストフード店です。
マックのレジのように、みんな並んで順番を待っていました。
私も財布を出して自分の番を待っていました。レジの上にあるメニューを見ながら、どれにしようかな、なんて考えながら。
その時、いったん出した財布をバッグにしまっていたんでしょうね。無意識のうちに。そして、バッグの口は開いたまま。
そして、自分の番がきて財布をだそうとしたら、なんと、なかったんです。
そうです。後ろに並んでいた人が、盗ったんでしょうね。ああ、やられた!と思いました。うっかりしていました。
スリは本当にいつもチャンスをうかがっています。どんなときも油断せず気をつけることが大事です。
地下鉄の中
また、パリのケースです。
なんだか思い返すとパリの話ばかりです。パリは、強盗など凶悪事件は少ないかもしれないですが、スリはものすごく多いですね。
強盗の話もたまに聞きます。治安は決して良くないですよ。
これは、私の友人がやられた時の話です。
日本人の友人と私は二人で地下鉄に乗っていました。
すると、ある駅で、ジプシーのような男の子が7~8人乗ってきたんです。年齢は6歳~10歳くらいの集団だったと思います。大きい子もいれば小さい子もいたんです。
そして、なにやらわいわい言いながら友人と私のまわりに立ったんですね。
「危ない!」と思いました。とっさにカバンを上にあげました。私にぴったり近づいてくる子供がいたので、押し返してにらんでやりました。
みると、友人にもぴったりくっついています。
「気をつけて!」と声をかけたのですが、遅かったです。
次の駅で子供たちはおりていき、私は友人に財布はちゃんとあるか聞きました。そしたら、見事にすられていました。
おそらく、大きい子供たちが私たちの気を引いているうちに小さい子供がカバンから財布をとったんだろうと思います。すごいチームプレイです。
子供といっても、ものすごい悪党です。子供だからといって安心できません。こういう子供のスリチームがいることも知っておいてください。
パリの地下鉄では、乗り込むときにドアが閉まる瞬間に乗った人のカバンを奪い、盗られた人は電車の中、泥棒はホームで逃げていくというシーンも見たことがあります。
地下鉄では、常に気を張っていなければなりません。
バスや電車の乗降口付近の椅子
これは実際目撃した話です。
場所は、イタリアのナポリ。
ナポリはイタリアでも治安がかなり悪い方ですね。私もかなり注意深くしていました。
その時、ナポリに滞在していた私と友人は、ナポリからバスでアマルフィ海岸へ日帰り旅行へ行くことにしていました。
長距離バスのチケットを買い、バスに乗り込みました。バスはすいていましたので、後ろの方の座席のすわり出発を待っていました。
その時、突然、悲鳴を上げる女性の声が。女性はイタリア語で何か叫んでいたのですが、私は状況がすぐにわかりませんでした。
友人に聞いたところ、バスの乗り口のすぐ横に座っていた女性のカバンを誰かがさっと奪って逃げていったそうなのです。
恐ろしいですね。カバンを奪われたのは地元の人のようでした。地元の人でさえそんな被害にあってしまうのです。
旅行客など、泥棒にしてみればたやすく餌食にされてしまいますよね。
バスの座席に座って、出発を静かに待っているという状況。誰もが安心して油断しそうですね。
そんな時を窃盗犯は狙っているのです。
この乗降口でのものを盗られる人というのは、ヨーロッパの他の場所でも見たことがあります。
まずは、乗降口付近の座席には座らない方がいいですね。
もし座るとしたら、バッグをしっかり持つなどして自営するべきです。常に注意を怠らないことですね。
観光客が多い大きな通り
すみません、またパリの話です。
私がシャンゼリゼ通りを歩いていたときの話です。
シャンゼリゼ通りといえば、パリの凱旋門につづくとても有名な通りですね。
観光客がいつもたくさん歩いています。
大きな通りで歩道の幅も広いですから、大混雑で歩けないということはないですが、やはり歩いている人の数は多いです。
そこで、ひとりで歩いていたとき、10代の女の子二人組が、私のすぐ後ろを歩いていたんです。
その時、日本人の人に声をかけられました。
「大丈夫ですか?あの女の子たち、カバンに手を伸ばしていましたよ。」
その女の子たちは歩いている私のカバンから財布を抜き取ろうとしていたんですね。
未遂に終わりましたが、通りを歩いているときもそんな危険ああるのだということを再認識しました。
人の多い通り、駅などはいつも気を付けなければいけないですね。
フードコートなど
またまたパリのケースです
私はパリで開催されるファッション関係の展示会によく行っていたのですが、この展示会場にもスリはいます。
展示会は、バイヤーや出展者、プレス関係の人しか入れないはずなのですが、スリ業者さんも入ってくるんだなと驚きました。
展示会場で、軽食のスタンドがいくつかあるフードコートのような場所がありました。
混雑していましたが、空いている席がありましたので、そこに座ってひとりで食事をとっていました。
その時、若い男と女の二人組がそばにきました。
そして、私の横に一席空いている場所に女が座りました。
冬でしたので、脱いだコートを手に持っていました。
その女は私の方は見ないまま、コートでみえないようにして、手を私のカバンの方に伸ばしていたのです。
私は気が付いたのでさっとカバンをとって、連れの男の人に、
「こちらどうそお座りになりますか?」とにこやかに声をかけました。
すると、その男女もにこやかに微笑んで立ち去りました。
もしもスリの被害にあってしまったら
どんなに気をつけていても相手はプロなので、一瞬のスキにやられてしまうこともあります。仕方ないです。
もしも、スリに財布やカバンを持っていかれたら?
大切なのは、
追わないこと
です。
あきらめましょう。
いいんです、財布やカバンはまた買えばいいんです。
クレジットカードだって、電話一本でストップできます。
大事なのは命です。
追いかけて、怪我したり暴力ふるわれたりしたら取返しつかないです。
実際に、泥棒を追いかけて反撃にあって命を落とした日本人観光客のニュースを見たことがあります。
財布くらいどうってことないです。絶対に取り返そうとはしないでください。
だから、海外にいるときは、スリにあうかもしれないという前提でスリにあっても困らないようにしておくべきです。
まず、財布には現金をたくさん入れておかないこと。
クレジットカードも、必要最小限の枚数にしておいた方がいいですね。
たくさん入れておくと、盗られたとき、たくさん電話しないといけないですからね。
そして、財布とは別の場所に多少の現金を分けて持っておきましょう。
スリにあってしまって、財布をとられたら。
まずはクレジットカード会社に連絡して利用をストップします。
これが一番先にやるべきことですね。
もしもスマホや携帯をとられたら、悪用される危険がありますので、即刻、携帯会社に電話して利用停止しないといけないです。
なので、海外に行く場合、もしもスリにあったり紛失した場合のカード会社や携帯会社の連絡先を紙に書いて持ち歩くというのが大事かと思います。
そして、地元の警察にいって被害届を出して盗難証明書をつくてもらいます。警察に行っても、盗られたものが戻ってくる可能性はゼロに近いです。
盗難証明書は、帰国してから海外傷害保険などの保障をもらうのに必要です。
ちなみに私は、イタリアのミラノで帰国直前にスリにあって財布をなくした経験があります。
その時、手元に残っていたのは10ユーロ。なんとか、空港まではいけました。
飛行機にも乗りました。しかし、成田空港で日本円が全くなかったんです。
クレジットカードも銀行のキャッシュカードも失くした財布の中だったので、本当に現金を入手する手段がなかったんですね。
それで、成田空港内の警察に行きました。事情を話して、お金を貸していただけないか聞いたのですが、警察ではお金を貸すというシステムはないとのこと。
しかし、やさしい警察官の方が「これは個人的に貸してあげるお金です。」とおっしゃって5,000円貸してくださったのです。
本当に助かりました。次の日、菓子折りをもって成田空港へお金を返しに行きました。
海外旅行のトラブル、こちらの記事のご覧くださいね!
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by ロズマリ
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