【知っておけばよかった】ひっかき傷、やけど、湿潤療法の体験について

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

子供が顔をひっかかれた!やけどした!痕が残るか心配 → 湿潤療法がおすすめです

爪でひっかかれた傷というのは、ほおっておくとなかなか治りづらく跡も残ってしまう可能性があります。
でも、近年、傷の治療の概念が昔とは大きく変化して、〝湿潤療法″(モイストヒーリング)が取り入れられるようになってきています。
これは、傷口を乾かさないで湿った状態にし自己治癒力を引き出すことにより傷を治す治療法です。傷ができるとそこからじゅくじゅくした液がでてきますね。この浸出液には、傷を治す物質がたくさん入っています。傷口を乾かすことなく、この浸出液でおおわれている状態にするのです。
市販で「キズパワーパット」のようなハイドロコロイドの商品が売られています。これは湿潤療法を目的とした商品です。
私は、この湿潤療法を知ってからは、子供や自分の傷は、湿潤療法で治すようにしています。
実際、ほとんどの傷は、どこに傷があったのかわからないくらいきれいに治ります。

昔の傷の治療法はなんだったんだろう。湿潤療法を知っていればよかったのに

軟膏をぬってガーゼ、または絆創膏がスタンダードだった

振り返ってみると、自分が子供のころは転んですりむいたり、カッターで指を切ったり、アイロンでやけどしたりとよくけがすることありました。
そういう時は、消毒して軟膏薬を塗り、ガーゼをあて、毎日ガーゼ交換する、または絆創膏を張っておく、といった処置をしていたと記憶しています。
傷は、やがてかさぶたになり、かゆくなってかさぶたをとってしまったりしていました。傷は治りますが、痕が長い間残っていました。
そのころ、湿潤療法を知っていれば、こんな簡単な治療法で跡もなくきれいに治っていただろうに、と思います。
湿潤療法の存在を知ったとき、今は、どこの病院にいっても、湿潤療法で治療するんだろうな、と思いました。が、違っていました。
大部分の病院では、湿潤療法はやっていません。昔ながらの治療法が多いです。

このことは、よく覚えていたほうが良いです。私の体験をご紹介したいと思います。

子供のひっかき傷、3歳のころのものが7歳でも残っている

子供を保育園や幼稚園に預けるようになると、子供同士が引っかいたりひっかかれたりすることが結構あります。
長女がまだ3歳になったばかりのころですが、当時、小規模の保育園に週4日預けていました。

2歳から3歳というのは、ようやくお友達となんとなく一緒に遊べるようになってきたかなという年齢です。

まだまだ幼いころなので、自分の気持ちを相手にうまく伝えたり、仲良く協調して遊ぶのは難しい年代なのです。

おもちゃの取り合いなんていうのは、しょっちゅう起こります。言葉もまだ未発達なので、言語でのコミュニケーションは難しいです。なので、手がでます。引っかきます。噛みついたりします。保育士さんも、気を付けてみてくださっていますが、ひっかきや噛みつきなどは一瞬の出来事なので、とめるのは大変難しいです。

もし、これから、お子様を保育園なり幼稚園に預ける人は、子供同士のかかわりあいでひっかきや噛みつきなどの小さなけがは絶対におこるというくらいの覚悟はしていた方がいいです。

娘は、割とおとなしい性格だったので、他の子供に噛みつかれたりひっかかれたりといいうことが結構ありました。噛みつきは、歯形がのこっていましたが、数日でとれるレベルのものでした。ひっかきもたまにありましたが、表面につくくらいのキズが多かったです。

しかし、ある時、娘はお友達の女の子に頬をかなり深く引っかかれてしまったのです。

ある冬の日、娘を保育園に迎えに行くと、突然、お友達のお母さんから「ごめんなさい!」と謝られたのです。そのお友達が娘の顔をひっかいたのだとか、、。娘をみてみると、左の頬の目の下に、4センチくらいの爪痕が深く残っていました。お友達のお母さんは必死で謝ってくださいました。でも、小さな子供同士のこと。仕方ないですよね、、、。

「これは痕が残りそう、、」心配になった私は、すぐに近くの評判の良い皮膚科に娘を連れいていくことにしました。人気の皮膚科のようで、1時間くらいまたされて診察となりました。

「痕がのこりますでしょうか?」私は先生に聞きましたが、何とも言えませんがのこるかもしないですね、と言われました。

ああ、痕残っちゃうかもしれないんだ。こんなに目立つ場所に。かわいそう。

と私はホントに泣きたい気持ちになったのを覚えています。

その時の治療は、軟膏を塗ってガーゼをあてるというものでした。傷が治ってからもテープをはって日光に当たらないようにするように言われました。

その際に、湿潤療法のことを少しだけ知っていた私は、この治療で果たしていいのだろうか、という疑問が頭の中に浮かび上がりました。しかし、皮膚科の先生がやってくださる治療が最良のものなのだろうと考え、そのまま帰ることにしました。

帰宅してからネットで湿潤療法のことをいろいろ調べました。ネットでの情報によると、やはりキズパワーパッドなどを張ると治りがいいとありました。しかしながら、キズパワーパッドは傷ができたらすぐにしなくてはならないと書いてあり、娘はもう皮膚科で治療してもらってしまっているし、遅いのかなと思い、湿潤療法をするのはあきらめたのです。

その後、傷自体はすぐになおったのですが、やはり痕が残ってしまいました。

今ではじっと目をこらして見ないととわからない程度になりましたが、やはりその時のキズの痕はうっすらと残っています。その傷痕を見る度にちょっと後悔するのは、あの時、湿潤療法をやっている皮膚科を調べていけばよかったなということ。

もし、湿潤療法をしていれば、痕は残っていなかったと思います。

何故、そう思うのか。

それは、下の子が指にやけどをしたときに、湿潤療法の威力を目の当たりにしたからです。

2b度火傷(深達性II度熱傷)が湿潤療法で跡かたもなくきれいに治った

近所の皮膚科で衝撃の診断

上の娘がひっかき傷をつくってから一年弱過ぎた頃でしょうか。
夕飯の支度で魚焼きグリルで魚を焼いていました。グリルの金網を引き出した時です。
当時4歳の娘と2歳の息子が台所のそばに来ていたので、「危ないから離れてね!」と声をかけながら金網を取り出したのです。

その時、2歳の息子がさっと私の背後にまわり、後ろから金網をつかんだのです。

おそらく、息子としてはママのお手伝いをしたいとかんがえたのではないでしょうか。

気が付いたときには、息子はギャッと言ってうずくまっていました。

え、うそ、もしかしてつかんだ!?

大慌てで息子の手をみてみると赤くなってます。これは火傷確定です。ああ、やってしまった、、気を付けてたのに

後悔の念が頭をぐるぐるしますが、まずは手当をしなくては!と、私は、息子の手を水道の流水で冷やしました。

40分くらい冷やしました。体が冷えるといけないので、タオルなどで体を温めながら。

火傷したらすぐに冷やせとよく言われますが、実際は、長く冷やしても冷やしたことで火傷の度合いが改善することは少ないような気がします。

それでも、患部の熱をとるためにやけどしたら水で冷やすのは鉄則です。30分以上冷やすと何かで読んだことがあったので、ひたすらに流水で冷やしました。

息子は薬指と中指の第2関節部分を火傷していました。最初赤かった患部は、だんだん水ぶくれになり白くなっていました。

後でいろいろ調べたのですが、これは熱傷2bというレベルです。やけどが真皮深層まで到達していて治るまで4~5週間、ときには植皮手術も必要という度合です。かなり、深刻ですね。

その夜は、火傷の部分をよく冷やし、病院には次の日の朝一番に行きました。

近所の皮膚科に行ったのですが、そこで衝撃的なことを言われました。

やけどの部分が関節にかかっているので、やけどが治っても子供が成長するのにともなって治った個所の皮膚が伸びづ、指がのばせなくなる可能性があるということ。

そうなった場合、全身麻酔で手術が必要だということ。

それを聞いたとき、「ええええええ!!!??」

と思いましたよ。

やけどした面積は一つの指で1㎝くらいなんです。それなのに、そんな重症なことになるなんて、、、、。

それで、私はストレートにものを言う女医の先生に聞きました。

「あの、湿潤療法はできないですかね?」

しかし先生は、

「あれはいろいろ問題もありますので、うちではやりません。」

とはっきりとお断りされました。

そうなんだ。私の不注意で息子の指が伸びなくなって全身麻酔の手術が必要かもしれないんだ、、、、
そう思うと目の前真っ暗な感じで落ち込だのです。

息子の指には軟膏が塗られ、ガーゼがあてられ包帯でぐるぐる巻きにされました。なんだか重症患者という感じです。

病院から帰宅した私は、やっぱりあきらめきれず、ネットで湿潤療法について調べまくりました。

すると、ひどいやけどでも湿潤療法できれいに治った症例がたくさん出てきました。

そして、湿潤療法を行っている病院のリストもでてきました。

その時わかったことは、湿潤療法をやっている病院ってものすごく少ないんだな。ということ。
私がみつけたのは、同じ市内では3件ほどでした。そのうちの一件が家から一時間以内で行ける場所だったので、私はその病院に電話しました。小さな個人院です。

息子のやけどの状態を電話で説明し、湿潤療法をやってもらえるか聞くと、大丈夫というお返事。電話を切った後に速攻で息子を連れて病院に向かいました。

きれいに治りますよ、という言葉に安堵

その病院の先生は、大変優しい話し方をされる50代くらいの男性の先生でした。
私は、他の病院で診てもらったときに、指が伸びなくなって手術が必要かもしれないと言われたことを話しました。
先生は、笑って
「大丈夫ですよ。きれいに治りますよ。指がのびないなんてことにはなりませんよ。」
とおっしゃったのです。

よかった~ 

私は心の底から安堵しました。

あきらめないで、湿潤療法をやってもらえる病院を探してよかった!とホントに思いました。

湿潤療法の治療経過

湿潤療法の治療法はいたってシンプルでした。
まず、患部を水で洗います。そして、プロぺトというワセリンの一種をぬります。
ワセリンを塗ることで湿潤状態を保つのです。
その上から、プラスモイストという被覆材をちょうどよい大きさに切ってテープで張ります。
毎日朝と晩に自宅で交換するように指示されましたので、看護師さんのやり方をよく見て覚えました。

さらに、傷の状態をみるために次の日も診察に来るように言われました。病院には最初は毎日、その後は2~3日おきくらいで通いました。

プロペトとプラスモイストは病院で購入しましたが、プラスモイストは10㎝X20㎝くらいで700円くらいだったと思います。
普通に買うと比較的高額なものなので、少量をわけていただいた感じです。
オンラインショップ などで見ると、プラスモイストは、1000円から5000円(大量)くらいで売っていますね。

私はせっせと息子の指のやけど部分の手当を毎朝毎晩続けました。
ちょっと大変だったのは、息子を保育園に預けているときに傷の部分が濡れてしまうと交換できないからこまると保育園の先生に言われたことですね。しかたないので、プラスモイストをテープで張った上から、薬局で買った防水性のシートのようなものを張りました。

やけどの傷口の白くなっていた皮膚はすぐに剥がれ落ちました。そしてジュクジュクした赤い傷口がでてきました。
その状態をみて、先生は、「けっこう深いやけどだったんだね。」とおっしゃってました。でも、心配されているようではなかったです。

ジュクジュク状態はしばらく続き、2週間してもあまり変化がないように思えました。でも2~3日おきに先生に見ていただいていましたので、
あまり心配はなかったです。

3週間くらいすぎたあたりで、ジュクジュク部分が見るたびに急速に小さくなっていく感じがしました。

先生も、ああもう大丈夫だね、とおっしゃり、それから数日すると、息子の指は、完全にもとの皮膚がもどり、痕もなにもない状態になったのです。

ホントにマジックのようでした。指も普通に曲がるし、もう何も問題ありません。

湿潤療法を信じてよかった!

いつも湿潤療法を実践しています

このときから、ちょっとした傷は、自分でキズパワーパットを買って治すようにしています
その後、娘はやっぱりお友達にひっかかれたり、公園で遊んでいて木の枝で頬をひっかいて目立つ傷をつくってきたりなどあったのですが、その度にキズパワーパッドで治しました。いつもきれいに治ります。

この体験を踏まえて思うこと。
ちょっとした傷などは、自分でキズパワーパットで治してOKだと思いますが、やけどや範囲が大きな傷はやはり専門のお医者さんに診てもらった方がいいと思います。自己流でやると、感染症になったりする危険性も否定できません。

そして、湿潤療法を希望している場合は、必ず、湿潤療法を行っている病院か確認してから行くこと。そうでないと、古い治療法をやられてしまう可能性が高いです。ネットで調べられますので、まずは近所の病院で湿潤療法をやっているところを探しましょう。

キズパワーパット、またはハイドロコロイドのテープは、普通のばんそうこうにくらべてちょっとお高いです。10枚で700円くらいします。そして、近くのお店やコンビニなどでは売ってないことも多いです。私は、自分の指をケガしてしまってコンビニに買いに行きましたが、ちょうど売れて切れていてなかったです。ほかのコンビニに行くと取り扱いがなかったり。子供はいつケガするかわかりませんので、できれば、家に常備していた方がよいと思います。

以上、湿潤療法に関する私の体験です。

私は湿潤療法を知ることができて本当に良かったと思いますので、より多くの人に体験を伝えたく記事にしました。特に小さなお子さんがいらっしゃる方、万一の時は湿潤療法のことを思い出してほしいです。

こどものひっかきキズについて、こちらの記事もご覧ください!
⇒ 子供が顔を引っかかれた。ひっかき傷を痕が残らず治す方法とは。

スポンサーリンク
ad-1