世界一幸せな国、デンマーク流子育てのすぐ真似したくなる7つのポイント

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世界で最も幸福度が高い国に選ばれたデンマークの子育てから学ぶこと

最近、デンマークライフスタイルが注目されているようですね。

北欧の国デンマークは、「世界で最も幸せな国」と言われています。
国連が世界155の国や地域を対象に行っている「幸福度に関すうる報告書」の幸福度ランキングで
デンマークはずっと一位でした。
2017年の報告書では、ノルウェーが一位になって、デンマークが2位になっていますが、毎年のようにトップになっているということは、
やはり国民の幸福度が高いのでしょうね。

ちなみに、この2017年のランキングで日本の順位は51位です。アメリカは14位、イギリスは19位と欧米の先進国に比べても日本の幸福度は
かなり低いですね。

そして、今、全世界的にデンマーク流ライフスタイルが注目されています。
暖かな家でくつろぎながら、家族でゆったりとした時間を過ごすという「ヒュッゲ」というデンマークの文化がブームになっているんですね。

確かに、都会の忙しい生活に疲れた現代人に魅惑的に響くコンセプトですよね。

現在ヒュッゲについての書籍もたくさん出版さています。
そこで、私も興味をもって調べてみました。

デンマークブームの火付け役は、イギリスの作家

このデンマークブームは、2016年にイギリスで始まったようです。
イギリス人ジャーナリストのヘレン・ラッセルが自らデンマークに移住した経験を書いた本を出版してそれがベストセラーになったんですね。

このヘレンさん、元は、UK版マリクレールの編集者として働いていたんです。
ロンドンでファッション雑誌のエディターだなんて、それはそれは、きっとグラマラスだけど多忙な生活を送っていたことだろうとお察し申し上げます。
「プラダを着た悪魔」は、ニューヨークを舞台にしたアメリカ版VOGUEの話でしたけど、きっと似たような世界だったでしょうね。

そんな都会の最先端の生活なのに、幸せを感じられなかったヘレンさんは、デンマークが「世界で最も幸福な国」ということを知ります。
そして、仕事を辞め、夫とともにデンマークに移住することを決意したのです。

そして、実際に住んでみて、なぜデンマーク人は幸せなのか、デンマークのヒュッゲとはなにかを調査して書いた本が
「The Year of Living Danishly」という本を出版するのです。
これが大ヒットとなり、デンマーク流ライフスタイルに注目が集まったんですね。

この本は、日本語にも翻訳されていて
「幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年」というタイトルで出版されていますよ。

デンマーク流子育てのすぐ真似したくなる7つのポイント

さて、この世界一幸せな国の秘密は、人々の考え方や育った環境にあるようです。
つまりは、子育てこそが、幸せの基なのです。
世界で一番幸せな人を育てるデンマーク流の子育てって、どんな感じなのか知りたくないですか?
私たちも学べる部分がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1、遊びが最も重要、遊びが子供を育てる

デンマークでは、子供の遊びをとても大事にします。
遊びは、子供にとって必要不可欠という認識です。
「遊び」は、習い事や塾よりもずっと大切なのです。
それも、大人が決めた遊びではなくて、子供だちが自由に遊ぶ遊びです。
子供は、遊びを通して社会性を学び、感情をコントロールする方法を知り、友達と共感する体験をするのです。
遊びが子供を育てるのですね。
なるほど、と思いますね。
確かに、自分が幼いころの時代を思い返すと、遊びが毎日の中心だったように思います。
近所の子供たちと山で基地をつくったり、公園で鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり。
毎日いろんな遊びを考えて思いっきり遊んでいたました。
そのころの体験って今の自分を作っているのかもしれないです。

でも、現代の日本の子供って、そんな昔の自分たちのように自由に遊んだりしてないですよね。
小学校に上がる前から習い事や塾で毎日スケジュールが埋まっている子も珍しくないです。
都会では、小さい子供だけで公園で遊ばせたりするのも難しいですよね。

環境や時代の違いで、子供を子供だけで自由に遊ばせることが難しいかもしれないです。

だからこそ、意識して子供に「自由に遊ばせる時間」をつくらないといけないですよね。

その遊びは、

・親が決めた遊びではない
・外で自由に遊ばせる
・いろいろな年の子供とも遊ばせる
・ゲームやテレビなどを与えない

ことがポイントです

2、子供をほめすぎない

例えば、子供が絵を描いたら、大人は、「すごい上手だね!」「将来、画家になれるんじゃないか?」なんて、大げさに褒めたりすることってよくありますよね。
でも、デンマークの親はそれをしないんです。
子供が自分が描いた絵見せにきたら、「とても上手!」という代わりに、「どうしてこの色を使ったの?」というような質問をします。
もしも、子供がテストに合格したら、「すごいね!あなたは賢い。」という代わりに、「勉強をよく頑張ったから合格できたんだね。」
と、頑張ったこと、その過程を褒めるわけです。

いつも褒められて育った子供は、困難なことにぶつかったときに簡単にあきらめてしまう傾向があるという調査結果もあります。
自分はなんでもできる、人より優れているという認識を子供が持つことはよいことではないようです。
初めてのこと、難しいことでも、臆せずやってみる気持ちを育てることが大事です。例え失敗しても、やってみようとしたことをほめてあげる。失敗したら、次はどうしたらいいか一緒に考えてみる。
失敗して、悔しかったり、悲しかったり、奮起したりという感情を経験することが、子供にとって重要なのです。

3、不幸な話も聞かせる

物事は全てがいいことだけではないということも子供に教えます。例えば、子供向けのお話もハッピーエンディングばかりではない。「人魚姫」は、デンマークの作家アンデルセンの作品ですが、最後、人魚姫は王子様と結ばれることなく海の泡となって死んでしまいます。
この結末は子供には酷いと考えるアメリカのディズニーの「リトルマーメイド」では、アリエルは王子様と幸せに暮らしていますよね。
だけど、デンマークでは、子供にも怖かったり悲しい物語を読ませて、いろいろな感情を教えるんですね。
子供が怒っていたり、反抗的だったり、悲しそうにしていたとき、子供は自分の感情をどう扱っていいかわからないことも多いです。
そんなときに、いろいろな本を読むことが助けになります。お話の中の登場人物の気持ちを考えて理解してみることが、現実の世界で自分の気持ちに向き合う力をつけるのです。

嫌な感情を経験し、それを対処する力をつけるのです。

4、命令や警告をしない、子供を信じる

日本では、おそらく普通は親は子供に躾をすることが義務であると考えていると思うんですよね。
子供にいいこと悪いことを教えるのが重要で、もしルールを守らないときは、おやつがもらえないとか、テレビは見てはいけないとか罰があったりすると思います。
そして、親は子供よりも偉いということをわからせて、子供をコントロールしなければならない、と思っている人がほとんどではないでしょうか。もしも子供が親の言うことを無視したり、約束を守らないようなことがあれば、叱ったりしますよね。親の言うことを聞かないようでは、将来悪い子になってしまうんじゃないかという不安があったりもして、なんとか、親の威厳を守ろうとしたりしませんか?
デンマークでは、こういうスタイルの子育てではないです。
子供と対等であろうとし、子供を信じてリスペクトするのです。子供が親の言うことを聞かないとうのは、子供がどこまで自分の主張が通るのか試している過程なんだと認識し、それに対して頭ごなしに叱ったりしないのです。
なるほど、と思います。
例えば、子供が聞き分けのないことをいったり、騒いでいるのを一向にやめなかったりしたら、「いいかげんにしなさい!」と怒ってしまうことありますよね。
でも、もしも相手が大人だったら、そんな言い方はしないですよね。もう少し、冷静に話し合おうとするはずです。相手が大人で対等な人間であるから、そうするはずです。
相手が子供であっても、一人の人間として対応するのがデンマーク流です。親の権威で子供を言い聞かせるのではなく、子供と話し合うことで問題を解決します。

その際に、子供の気持ちをちゃんと聞いているよと示すことが大事です。具体的には、子供が言うことを繰り返して言うのが効果的です。
「そう、今からお絵かきして遊びたいんだね。あなたはお絵かきが好きなのは、よく知っているよ。でも、今はもう寝る時間だから、明日早く起きて遊ぶのはどうかな?」
というように、子供の気持ちを言葉にしていってあげると、「気持ちを理解してくれている」という信頼感が生まれ、子供は親のいうことも理解しようとするようになります。

子供のことを尊重して、反抗するのも成長過程の一つと考えるので、子供に対して威厳を保とうとか、子供に大人がえらいことを分からせようと、親がパワーを保持することにエネルギーを消費してしまうようなパワーゲームがなくなるのです。
それが、子供も大人もハッピーでいられる秘訣なのです。

5、共感する

デンマークでは、「共感すること、他人の気持ちを理解すること」はとても大切なことと考えられていて、子供が小さな頃から「他人の感情を理解することの大切さ」を教えます。
それは、算数や国語を教えることよりも大事なことだとデンマークの人々は考えているのです。

他人をいいとか悪いと決めつけるのではなく、なぜその人はそういう行動をしたり言葉をいったりするのか、考える習慣をつけるように、親は子供に教えます。
人と人とがお互いを理解し合うという文化だからこそ、人々の幸福度が高いのだとも言えます。

デンマークの小学校では、「共感」について学ぶ授業があります。
その授業の中で、子供たちは、いろいろな表情の顔の絵を見せられます。怖がっている顔、怒っている顔、うれしそうな顔。 そして、その絵がどんな感情なのかを言葉にする練習をします。
他人の顔の表情から、気持ちを推し量るスキルを得ることによって、友達や家族とよい関係を築けるようになる基礎を築きます。

このことからも、デンマークでは「共感」がとても重視されていることがわかりますね。

そして、競争したり、頑張って周囲より上をめざすべきだという考えがあまりありません。デンマークでは、「自信」ではなく、「自尊心」を育てる子育てをしています。
「自信」は、他人との優劣や競争から生まれますが、「自尊心」は、自分も価値があり、他人にも価値があるという考えから生まれます。その自尊心があるからこそ、他人とうまくかかわっていける子供になるのです。

6、困ったとき、難しい問題にであったときに、良い面を考える力をつける

子供が困っていたり、文句をいってきたとき、親はその問題について一緒に話し合うようにします。
そして、物事の良い面と悪い面があったら、良い面にフォーカスするように導いてあげます。
何ができないかを考えるのではなく、何ができるかと考える習慣をつけさせてあげるのです。
これは、子供が成長して生きていく中でとても大事なスキルになるのです。

7、家族一緒の時間を大切にする


「ヒュッゲ」というデンマーク独特の文化が、今、他の国でも注目されています。
これは、家族みんなで家でゆっくりくつろいで、一緒にいることを楽しむことです。
その時に、部屋にキャンドルをともし居心地のよい空間をつくります。
大きなテーブルを家族で囲み、いろいろなことを話したり、おいしいものを食べたり、
時には一緒に歌を歌ったり、ゲームを楽しんだりします。
そんな、家族や大事な人との時間を大切にするのがヒュッゲであり、それは、育児にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。
家族と一緒にすごすかけがえのない時間は、幸せな子供をつくり、くつろげる家は、子供がいつでも帰ってきて安心できる場所となるのです。

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